オシャレの概念と細木数子
どうも、きざみです。
やはり、一張羅を持ち、普段からスーツを着こなすオトコってかっこよくないですか????
しかし、オシャレというのものに、自分は疎すぎる。
友人との外出時なんて、とりあえず、家にあるものを手にしてますが、全くと言っていいほどの季節感の統一等なく、頭から足を見るだけで四季を堪能できるぐらいには、ユニークかつユーモアに溢れた格好をしています。
せっかくですし、今後、オシャレを目指す人間の参考程度にですが、当時の姿です。
・染めが落ちきった茶髪のやさぐれた10代のような頭
・ストレス社会に抹殺された40代のような目
・夏なのか秋なのか分からない柄のアロハ
・使い古されたジャケット
・煮られきった昆布の様な色合いのスキニー
・春を迎えることを頑なに拒否するスウェード靴
であったことを報告しておきます。
文字にすると更に意味のわからなくないレベルですね。オシャレに長けた感性の方からは、「ロック」に感じられると思われます。
そんな格好の中、就活に向けて準備をしてる途中、せっかくなら面接時からオシャレに見せたいという欲望が生まれ、基礎から準備を行いました。
何を目指してるのか、自分ではさっぱり分かりませんが、「小汚い格好よりはマシ。」くらいの、非常にネガティブなところからスタートした思考ですので、大したことはありません。
まず手始めに、好きな某ブランド店で、雑談混じりに色合わせからスタート。
イメージは自分の中では固まっており、完全にそれを目指しておりましたが、自分のオシャレの感性は、あまり参考になりません。
適当そのもの、あるものをとりあえず。オシャレしなきゃと意識しないと、色合わせという概念は、存在してません。それに、最初からブランド一辺倒で、それを使い古す気はなく、所謂一張羅から気合を入れてみたいと思ってました。
何度か利用してることを覚えてくださってたので、簡単に説明すると承諾して下さいました。スーツ、就活、その会社のイメージ。をお話し、最初に予算の見立てと言った形からスタート。(乗せられて、思ってた以上に使ってしまう事が多いため、持ち金を少なくする、所謂自己防衛です。笑買う気はあるので、冷やかしのつもりは一切ないことを、先に説明しますし、お伝えしたことを先にお話しておきます。)
値段は「思ってたより安い」、が残る商品でしたし、非常に欲しいもので、購入後はこちらにて報告したいです。
おかげで、私の夢がひとつできました。
「 色の組み合わせのイメージは、思っていた通り!」と、 自己の格好から想像してはいけない考えですが、世間の評判と人生で初めて合致した喜びを噛み締めつつ、取り置きや予算が入る旨だけをお話して、全身四季折々野郎は退店。
その時の話を箇条書きで纏めると以下のようになります。
・気合いの入った時用のスーツとして買われる方が多い。
・普段使いのものは別に2着、他店で買われたものも使われてる方も多い。
・場の雰囲気に合わせたネクタイがあった方がいいと思われる。
・ネクタイと靴は合わせるとオシャレに見えるが、難しいので黒が無難である。
お答えくださった某ブランド店の方、ほんとにありがとうございます。
その後、その意見を元に、安いところで可能な限り揃えたくなる小市民、姑息な野郎の出番です。
色合いはなるべく、某ブランド店とは違う色合いのスーツ(その店でのオススメはかなり暗めのネイビーでしたが、それは可能な限り大事な局面以外で使いたくない)も言ってくださったので、そちらを探しに。
一旦、話を整理します。目指すのは普通の就活生。俗に言うと、The・BEST・OF・就活生です。
⬆️イメージ映像
これの無地のカッターシャツ
行く先々で店員さんとお話しながら、色々な意見をお聞きしましたが、大体はイメージ通りの仕上がりと変わらずで、更に謎の自信が着き始めた、全身四季折々姑息野郎。
ついでに、外行きの格好は全てマシになるくらいの格好をしたい思いもあるので、同時進行を考え出す、全身四季折々姑息小市民野郎。
緩めの格好の予算も立てつつ、いくつかのお店で、全身を予想しながら物色。
その度に、店員さんに話しかけますが、皆様、面白い反応が多すぎて、逆に楽しくなってきました。
営業妨害にはならぬ程度の質問を心掛けていましたが、居るだけで価値が下がってしまうから、最早出禁にしたいくらいの全身四季折々姑息小市民コミュ障野郎。
その日こいつに遭遇した全ての人々は、きっと考えたと思います。
(この人、許可を取ってくれたとはいえ、商品の写真まで撮ったりしてるし、もしかして、試されてる……?)
こちらとしては、とりあえずあったものを着てましたが、深読みさせるくらいには訳わかんない格好です。
しかし、皆様丁寧に説明してくださったので、実に仕事に対して真面目にされてらっしゃるんだと思って、こちらの勝手に好感度が上がってました。
靴に関しては、近くのお店にて、予算を考えるとあまりピンとくるものがなく、近くの大手スーパーマーケットにて閲覧中に、そこの担当の派手なおばさまが降臨。
見た目のイメージは、青を好む細木数子。
そんな細木数子に最初に聞かれたのは
「就活中?」
間違いない上に、的確な質問です。
どんな洞察力か興味が湧いたので返答。
「ええ、スーツやネクタイに合わせた色の靴を探しています。ネクタイは茶色系と、青系を用意する予定です。」
完璧な返答だ。
今日一日で得た付け焼き刃の知識だが、かなり具体的でいいはず。
しかし、現実は青系の「あ」の辺りから細木数子が返答を開始。
「ということは22歳?大学四年生だね!」
急遽、この瞬間、自分は大学四年生の22歳になりました。
嘘をつき、自分を偽る事はよくありませんが、この質問の返答を待たずに、意見を述べ始める細木数子。
「この靴はおっさん臭い」、「これはおじさん以外無理」、「これは若すぎてもはやシューズ」、「これは革靴に何を求めてるのか分からん」、「靴下臭くなりそう」
お手上げです。完全に細木数子ワールドに飲み込まれました。
役に立つ意見だとは思いつつも、最早なんで入荷してるのか疑問すら湧きながら、最後に細木数子が一言。
「これ全部、今セール外で全部高いし、ちゃんとしたのを他で見た方がいいよ」
信頼出来る人間が、1人出来ました。
全身四季折々姑息小市民コミュ障やさぐれ茶髪野郎に、ここまで言ってくださるのは、一種の「才」です。できれば、長く居て欲しいですね、細木数子さんには。
帰宅後、計算機を叩きながら、予算の見積もり。
最近少しずつ売っぱらってたカードで、スーツ等は賄えると思いますが、普段着でお洒落するならより多くの資金が必要です。
スーツだけでほとんど手持ちが吹き飛ぶ可能性を頭に入れながら、今後の格好や予算の入りを想像を開始するも、この時期は、どう足掻いても、普段着は世間的に夏に向けて準備した方が良さそうです。
春物には手を付けることが出来ぬまま、あまり好まぬ季節である夏が間近に迫ってきております。
「ああ、見た目すら今年も春は来ないのか……。」