語り賢者ごっこ

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山無し、落ちあり、日々の高低差

「風呂場を汚さないようにね!」

父親から昨日言われた一言だ。

今までしてたのに何故?かと浮かんだが、タイルを貼り直して2月も経ってないから、である。

勿論汚しまくる気はなかったし、敷物を引いてからやろうとした。

バスタオルを台無しにするのは、勿体ないと感じると共に、ひとつ買ってから用意しておけば良かったものの、代用品として、新聞紙を選んでみた。

 

 

 髪染めてたら、洗面台にポタリと一滴だけ落ちた。

依然も同じことがあったけど、綺麗に優しく拭くことで消すことができたので、後回しにした。

風呂場に新聞を引いて、染料で汚さぬように準備した。

結果はどうだ、敷いてた新聞が、風呂場のシンクにしっかりと後を残した。

まさかまさか、汚れないための新聞紙からの裏切りを受けた。

コチラは想定外すぎたので、手元にあるブラシや洗剤で即対応した。

何度か濯ぐと、かなり綺麗になったけど、じみな転々が気になり、激落ちくんを使用して、ゆか磨き。

殆どがデザイン的なものだが、何ヶ所か処理を行って、隅々までチェックした。風呂場に横になったり、床を凝視しない限りは分からないレベルまで落ちた。

隅々まで掃除したものだから、逆に怪しいくらいキレイである。

普通に気が付かされるレベル。

 

髪染めた日に風呂が綺麗=ああ、やったな

 

お互いに損はしないが、黙ってるのも嫌で話そうかと思ってる。

 

 

ひと段落を終え、洗面台の汚れの掃除に掛かった。

 

全然落ちない。

優しくしても、丁寧にしても、強く擦っても、引き出せる知識や技術を駆使してみたが、歯が立たない。

コイツは自分と相手の真剣勝負。

可能なかぎり、自分で手を尽くしてから、ググってサッサとしようと思う。

ギリギリまで根気強く掃除したら、かなーり薄くまでできたけど、跡が残った。

 

その時、別に前の汚れを消すための思考意外は、正直持て余していたのが、運の尽き。

 

だんだん相手にしてきてるシミや洗面台に感情移入し始める。

自身の醜さと同じに感じ、自身の手で綺麗にしたくなった。

「早めにしておけば、綺麗に取れたかもしれない」

「もう少し、早く行動してれば、汚れが残ることはなかったかもしれない」

後悔と計画性、新聞紙を使用する未知の技術をら下調べせずに行なった愚行。

それが招いた、以前は解決できた問題を不完全燃焼としての終焉。、 

 

 

時間は余裕を持って、日の最後に持ってきた。

新聞紙の結末さえ想像出来ていれば、より綺麗なタイルを保てたし、作業が減った。

作業が減れば、もしくは垂れた瞬間に拭き取る用意をしておけば。

 

洗面台を掃除しながら、自分が持つ醜い部分と合わさって、思考がだんだん深くなっていく。

「できれば綺麗にしておきたい」

「できるなら穢れた部分は元に戻って欲しい」

見栄と違う本音が、勝手に木霊する。

そして、段々と自身の持つ、誤魔化しや、本音を隠す行為、非常に支那的で気持ちの悪さを感じる邪悪さを消し去るように、無我夢中で、自身の技術と知恵で可能なかぎり尽くしてみた。

最後には汚れが分かる人間には分かる程度で終わらせたが、これが自身の限界であった。

自分の持つ、知識と技術の敗北である。

 

現状の改善、1度染み付いた汚れが、どれだけの技術や知識を使って消すことが出来るのか

上っ面だけなら適当にペンキでも買ってきて、外面だけでも良くすることは可能であるはず。

しかし、家にあるものと自分の力でしてみたかった。

 

無理でしたけど。

結果的に素直に告発した。

「特に気にする程のものではない、むしろ綺麗になってる分ありがたい」

褒めてもらえた。

珍しくてちょっと嬉しかった。

 

でも、ここで思ってたことは食事を終えたあと話した。

正直、先々月、とある問題に対して片付け始めた時に既に自分は末路を想像してたが、勇気が持てなかったから、隠蔽してたことがあった。

正直個人でどうにかなるものではなかったし、非常に自信に対して甘い点しか持ち合わせてない。

いつ言おうか、タイミングだけはなるべく選びたかった。

飯は食べてから真面目な話はしたい。

食事の邪魔は明日の邪魔になる。

 

掃除の話から

「シミは他にもある。今まで小出しでしてた。

けど、自分はこれだけ染まってしまってる。

ただ、唯一このシミだけは隠してた。勇気もなかったし、言えなかった」

 

スッキリしてしまった。

隠してたことは本題中の本題だったから、もう何も言えなかった。

過去の行いが結果的に自分を苦しめたのだ。

やっていたことは、リストカットと変わらない。

未来の自分の首を絞め、後のことすら目を逸らす現状に嫌気が差すくらいには元気になった。

 

気持ちは最早幼少期のワシントンみたいなもんだが、まだまだ、幼少期のワシントンに追い付いたレベルの話だ。

 

 

おわりに

簡単な1日ですが、1歩前進しました。

距離だけ言うと半歩です。

これから必要な事は沢山あります。

普段は紙に書き殴ってたり、手帳に日記で残したりしたけど、なんだか今回はここで書きたくなりました。

楽なんですよね、ここって笑