起承転結の方程式
「筆者」が物語を書く時に問題点としてあげるのは、「起承転結」問題だろう。
スタートに風呂敷を広げすぎると大連載漫画になり、畳む際にも労力や説得力が増え続けてしまう。
なるべく醸し出した発言を発展させて「結」でグッと心を捕らえる。
いつかしてみたいものだ。
物書きとしてこの理論に関してはなかなか頭に入れているも、オチが弱いことが多い。
数学風にすると
起=承=転=結
物語にしては平坦な人になる。
世間話程度かもしれないし、本当は面白いオチであったとしても、勢いが起承転を超えず、結が必要とされてないので、衝撃が薄い。
強いて言うならば「ノーマルの人」のと定義しよう
世間的に求められる面白い人、身内にいても面白い話ができる人の特徴はこれだ
起+承+転<結
前フリをしっかり仕事させ、オチを強くする
これができる人はほんとに面白い。
転の時点で前フリが面白く、更にそれ以上のオチを用意してる。
話してて面白い。天才の話し方だ。
よく陥る罠のひとつが見つかった
起承<転=結
惜しい。躍動感か溢れる話になるはずなのに、
転の振りのインパクトがオチと同等で、オチがしりつぼみに感じてしまう。
面白くなれるはずなのに、惜しい。
下手したら転がある種のオチであり、余計な一言が邪魔をする。
起×承×転×結=
ここまで出来たら最高に面白い人かもしれない。なんせ、強調すると言うより、物語が以上に強くなり飽きを感じさせない。
一生聞ける人はこう人なのかもしれないけど、なかなか出会えないだろう。
ここまでテキトーな論をダラダラと書いてみたが、天敵。
上記の方程式全てを
結=0にできる、否、仕事をしている人がいる。
他人の結に対して同じ処方、同じツッコミをする人達だ。
どれだけしっかりした起承転結をした腹を抱えるほどユニークな話をしても、奴らの前では「おいいいいいいい」
でおわらせる悪しき文化を身につけているやつがいる。
これは基本的にオチ=ボケである場合は使えるが、結のためだけに使用された場合、例えどれだけ面白い話をしようが、その時の全ての日本語、物語、労力が一撃で破壊される。滅されると言っていい。
結界師という漫画をご存知だろうか?
ピンと来たかは結論が予想できると思うが、まだ我慢してて欲しい。
大筋だが、彼らは妖を「結」で閉じ込め、「滅」によって処理する対妖怪変化のプロフェッショナルのバトル漫画だ。
幼少期に放送されてたものを見たことはあるだろう。
つまり「結」を「滅」するのだ
人が考えたオチのある話を「おいいいいいい」でかき消す彼らは、彼らと同じ事をしていると言っても過言ではない。
結+x=0
×=0-結
×=滅
滅=おいいいいいい
つまり結界師=「おいいいいいいい」
証明終了