語り賢者ごっこ

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アナコンダ葬式会場(予定)

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アナコンダさん事、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》さんが、2022/3/31を持って、今世を去ることが決定しました。

 

関係者含め、突然の事で泣きじゃくる方、思わず心無い言葉を投げつけてしまう程の苦痛を受けられた方、ショックで人格と視力が悪くなりメガネを上げる仕草をする方等、多くの方が彼に対して多くのお悔やみの言葉を耳にしました。

生前葬にはなりますが、彼に対して今まで溢れんばかりの感謝を述べる機会だと前向きに捉え、来る日に向けて心の準備をしておきたいと思います。

 

彼との出会いについて

 

初めて出会ったのは発売日当日のカードショップ内でした。

事前に耳にしていた情報から、既にジンケン!ジンケン!とプロゲーマーのように騒ぎ立てさせていただきましたが、それ以上の活躍をみせ、人を人たらしめる存在でした。

複数人囲う富豪もいましたが、庶民にとっては1枚のみでも充分過ぎるほどの活躍、まさに相棒と言っても過言ではない存在でした。

「2枚の場のモンスターはドラグーン」、「全デッキでドラグーン」、「メタビートでもドラグーン」の大ドラグーン時代の幕開けと共に、「俺っち悪くないと思いますよ?」と平気な面で《展開デッキだとオマケや苦し紛れでドラグーンを出す》といったやんちゃな時期を過ごされていましたね。

この時の貴方は使ってましたが、だいたいドラグーンパイセンしか呼ばないスネ夫、まさに金魚のフン、《うんこ》の擬人化でした。

《捕食植物》のプライドが許せぬ彼はさぞ憤慨してたことでしょう。

 

ドラグーンパイセンの死去

 

彼がうんこからアナコンダになった瞬間です。

融合デッキのお供になり、【サンダードラゴン】や【シャドール】の代表的1枚として、しっかりと生まれた能力を活かし始め、自分の個性に気が付き、それをせっせと磨き始めました。

最早この時点で強者の後ろに付け回るうんこの姿はなく、《アナコンダ》の名前に負けず、堂々と《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》を直撃していく姿は今でも忘れられません。

彼は頑張りを否定されても、コストで落とす事も非常に有用です。

その時も最低限やり遂げた顔をして、場にゴキブリと同じ打点を満足気に残していました。

長い付き合いになるなと慢心していた時期です。

ちなみに《捕食植物》としての記憶はうっすらあります。

 

悲劇再び デストロイフェニックスの到来

 

今までの相棒としての活躍の幅が大いに広がり認知された後に、再びデスフェニックスの金魚のフン、《うんこ》としての役割を得ます。

この時ばかりは何度嘆いたか分からないほど、デストロイフェニックスで盤面を破壊散らかしました。

ゴキブリ打点も破壊すれば問題なく、おまけのようにドローも可能な制御不可能な、破壊のためのシステムとバッチリ噛み合います。

後撃ち可能なのも相まって、彼が満足気な顔をこちらに向けて来たとしても、一言《フュージョンデステニー》と呟くだけで、人が死にます。

人類は初めて、自分たちを絶滅させることのできる道具を手に入れました。

アーティファクトといった、古代兵器も引っ括めた戦争行為を行いつつも、自分の持つ最大の個性も活かせる《うんこでもあるアナコンダ》として、彼の人生における最強の時代であると私は思います。

ちなみに《捕食植物》の名前はほとんど覚えてません。

 

汚名返上 フュージョンデステニーの死後

 

何度同じ過ちを繰り返すのか不明だと言わんばかりの制限改定。

この時ばかりは《うんこでもあるアナコンダ》死亡も視野に入れてましたが、無事に《アナコンダ》の個性を活かせとKONAMIからのメッセージを受け取り、再び彼を迎え入れてくれる人々の元で奉仕を始めます。

《勇者》による出しやすさから、生きる融合そのものの役割を果たし、まさにデッキの核の1つとして私の元では過ごしていました。

《シャドール》の最適化の中核を担い、《シャドール》のコンパクト化を勤め上げ、最後には《神の写し身との接触》を2枚も平らげるまさに《アナコンダ》に相応しい活躍をみせ、流石の私も驚きを隠せませんでした。

ちなみに《捕食植物》の名前を、もう彼は思い出せません。

そして、また大きな悲劇が彼を襲います。

 

《烙印融合》の到来

 

この時ばかりは今までとは違います。

確かに1部では《うんこ》として機能していましたが、《烙印融合》の性質上、【融合デッキ】の枠から大きく外れた動きはあまりせず、デッキの安定感を大きく底上げするカードとして扱われています。

さすがはKONAMI。二度と彼に汚名をきせてくないと、切磋琢磨、誠心誠意、融合を世に広めるべく生まれ、彼も《アナコンダ》の名前を維持し続けることが可能な範囲での活躍に留まりました。

この先に出る融合も、この範囲に漏れることなく、彼は平和な人生を送り続けることができると、私は平凡な日々を送り、彼の活躍を応援し続けていける。彼に救われる日々がずっと傍にある。

そう思っていました。

 

突然の禁止宣告 余命2週間

 

こうして彼の人生にひとつ大きな区切りが出来てしまいました。

予想から大きく外れ、彼は死に際に何を放つのかすら予想がつきません。

《うんこでもありアナコンダ》ではなく、《アナコンダ》である彼が突如として今世からいなくなることは全く考えていませんでした。

《ハリアウローラ》様はのうのうと生き続けていられるのに《アナコンダ》が寿命を迎えることが本当にショックで立ち直れません。

《うんこ》として生まれ、《アナコンダ》として育ち、最後には《アナコンダ》のままで終わる。

そんな悪いことを彼はしたのでしょうか?

フュージョンデステニー》制限。

こんなことの為に彼は散っていったのだろうか。

こんなことの為に、彼は制限改定の地に埋もれたのだろうか。

囮、的、追撃、死体蹴り、過剰防衛、多くの実績を持ち、今では英雄の名前を彼に授けたいと心より思っております。

 

今まで、ありがとう《アナコンダ

必ず次に会う時も、私は心から貴方の居場所を作り上げよう。

それが、私にできる最大の弔いであると、心から思うから。

《捕食植物》の名は覚えてないけれども、貴方の事は忘れないよ。

改めて、今までありがとう《アナコンダ